パリオリンピックでカナダ代表として金メダルを獲得し、柔道界で名を馳せた出口クリスタ選手。
彼女は日本の柔道の土壌で育ちながらも、カナダ代表として世界に挑戦し、見事実績を残しました!
ですが、なぜ「カナダを選んだのか?」という疑問を抱く人は少なくないはず。
その背景には、彼女自身の深い葛藤と苦渋の決断が隠されていました。
プロフィール
出口クリスタ(でぐち くりすた)
- 生年月日 1995年10月29日
- 出身地 長野県塩尻市
- 身長 160cm
- 母 日本人
- 父 カナダ人
出口クリスタ選手は日本人の母とカナダ人の父を持つハーフです。
その魅力的な容姿はたびたびネット上で話題になります。
お父さんがカナダ人なんですね!
妹もいるそうで、同じく柔道選手みたいです。
ケリー選手もカナダ代表なんですね!
柔道家としての歩み
出口クリスタ選手は、日本に生まれ、幼少期から柔道に慣れ親しんできました。
日本国内での大会でも優れた成績を収め、その才能は早くから注目されていました。
日本代表強化指定選手にも選ばれていましたが、
そこから代表選手になるのは容易ではありませんでした。
迫られた選択
日本の法律上、両親の国籍が異なる場合22歳までに、
どちらかの国籍を取得するか選択しなければなりません。
当時は高校時代からカナダ代表に誘われており、非常に迷っていたそうです。
両親が両方日本国籍の私とは全く異なる、人生のターニングポイントがあるんですね。
カナダ代表を選択した理由
出口選手がカナダを選んだ理由は大きく3つありました。
詳しく見ていきましょう!
日本柔道界の熾烈な競争
柔道大国である日本は、世界的な実力者が集う激戦区です。
出口選手も日本国内で数々の大会に出場し、実績を重ねてきましたが、
日本代表の座を確保するのは厳しい状況でした。
一方、カナダ代表は日本と比べて競争力が穏やかで、
国際大会の機会をより多く得られる可能性がありました。
日本は柔道激戦区ですものね~
カナダ柔道連盟からの熱心な誘い
出口選手がカナダ代表を選ぶきっかけの一つには、
カナダ柔道連盟からの熱烈なラブコールもありました。
彼女の日本での実績が評価され、
カナダの柔道界に新しい風を吹き込む存在として期待されていました。
2国間で期待されていたなんて凄いですね!
カナダでは、柔道選手に対する環境整備や支援を積極的に取り組んでおり、
日本よりも多くの国際大会に参加できる可能性もありました。
この柔道連盟の姿勢もまた、彼女がカナダ代表になる決断を後押しした理由の1つでしょう。
自分自身の成長を求めて
出口選手が何よりも大切にしたのは、「自分が柔道家として成長し続けること」でした。
と日本の環境では得られなかった新しい視点や経験を求め、
彼女はカナダ代表として自分自身の道を選びました。
新しい環境に身を置くことは、困難や挑戦を伴います。
しかし、出口選手はその困難を乗り越えることで、
自分をさらに高められると思っていたのではないでしょうか。
自分自身の成長のため。。。カッコイイですね!
苦渋の決断と溢れた思い
とはいえ、出口選手は本当に悩んでいました。
自身の夢と日本での状況を照らし合わせ、友人や恩師にも助言を聞いて回り、
「カナダであっても柔道は変わらない」
「二つのルーツがあるクリスタだから得られた権利」
などといった後押しもあり、2017年に決断を下しました。
強化指定の辞退のため全国柔道連盟を訪ね、経緯を大学の総監督が説明。
出口選手は最後に挨拶を促されましたが、言葉は出てこなかったと言います。
しばらくの沈黙の後、溢れ出たのは言葉ではなく涙でした。
「今まで強化指定してくれたことへの感謝。日本人じゃなくなることへの不安。思いがあふれてきたのかな」
と大学の総監督は語っています。
感謝や申し訳なさや不安などの気持ちが入り乱れていたんでしょう。
ううぅぅ・・・まさに苦渋の決断。
まとめ
カナダ代表を選択した背景には、前向きな理由と苦渋の決断がありました。
出口選手の選択は、
というメッセージを私たちに伝えてくれます。
カナダ代表という道を選んだ彼女は、この選択を後悔したことはありませんと語っています。
その背中から学べることを私たちも活かしていきたいですね!
今回のダイジェストはこちらです。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
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