近年凄まじいスピードで勝利を重ね、J3からJ1まで駆け上がってきた『FC町田ゼルビア』。
ジャイアントキリングを起こし続けてきた、物凄いチームに誹謗中傷が止まらないとチームは悩んでいるそうです。
それを受け、チームは10月15日に悪質と判断した複数の投稿者を東京地検に刑事告訴したことを明らかにしました。
町田ゼルビアの藤田晋社長兼CEOは、相次ぐ誹謗中傷について、「もう限界」と訴えています。
そこで今回はなぜ誹謗中傷が止まらないのか、また、具体的な内容を調べてみました。
ぜひ最後までお付き合いください。
この記事で分かること
・FC町田ゼルビアとは
・誹謗中傷が止まらないわけ
・誹謗中傷の内容
『FC町田ゼルビア』 いつからJ1なのか
FC町田ゼルビアは2023年の11月にJ2を優勝して、クラブ初のJ1昇格を達成しています。
以下、FC町田ゼルビアの歴史になります。
年代 | クラブ | チーム戦績 |
---|---|---|
1989 | 当時の町田サッカー協会理事長を務めていた重田貞夫(故人)が声をかけ、FC町田にトップチームを作る。メンバーは、町田市社会人リーグに所属していたクラブチームより選抜した | |
1991 | 監督:重田貞夫 リーグ戦 所属リーグ:東京都社会人サッカーリーグ4部 順位:1位 ※東京都3部リーグへ昇格 | |
1993 | 監督:重田貞夫 リーグ戦 所属リーグ:東京都社会人サッカーリーグ3部 順位:1位(9勝3分1敗) ※東京都リーグ2部に昇格 | |
1997 | 監督:菰田省二 リーグ戦 所属リーグ:東京都社会人サッカーリーグ2部 順位:1位(10勝1敗) ※東京都社会人サッカーリーグ1部昇格 | |
1998 | 4月 クラブ名を「FC町田」から「FC町田ゼルビア」へ変更 | 監督:菰田省二 リーグ戦 所属リーグ:東京都社会人サッカーリーグ1部 順位:3位(8勝2分3敗) ※関東社会人サッカー大会出場権獲得 カップ戦 参加大会:関東社会人サッカー大会 結果:1回戦敗退 |
2005 | 監督:守屋実 リーグ戦 所属リーグ:東京都社会人サッカーリーグ1部 順位:1位(10勝2分1敗) ※関東社会人サッカー大会出場権獲得 カップ戦 参加大会:関東社会人サッカー大会 結果:優勝 ※関東社会人サッカーリーグ2部に昇格が決定 参加大会:全国社会人サッカー選手権大会 関東予選 結果:優勝 ※本戦への出場権獲得 参加大会:全国社会人サッカー選手権大会 結果:2回戦敗退 | |
2006 | 監督:守屋実 リーグ戦 所属リーグ:関東社会人サッカーリーグ2部 順位:1位(10勝2分2敗) ※関東社会人サッカーリーグ1部へ昇格が決定 カップ戦 参加大会:全国社会人サッカー選手権大会 結果:準々決勝敗退 参加大会:天皇杯予選東京都社会人トーナメント 結果:準決勝敗退 | |
2008 | 1月 株式会社ゼルビアを設立。トップチームの監督に戸塚哲也氏が就任。 | 監督:戸塚哲也 リーグ戦 所属リーグ:関東社会人サッカーリーグ1部 順位:1位(12勝2分) ※全国地域サッカーリーグ決勝大会出場権獲得 カップ戦 参加大会:全国地域サッカーリーグ決勝大会 結果:優勝 ※日本フットボールリーグ昇格が決定 参加大会:天皇杯予選東京都社会人トーナメント 結果:準決勝進出 参加大会:全国社会人サッカー選手権大会 結果:1回戦敗退 |
2011 | 1月 ランコ・ポポヴィッチ氏がトップチームの監督に就任。クラブ初の外国籍監督を迎える 7月 30日のJFL後期第5節・松本山雅FC戦においてホームゲーム歴代最多入場者数【8,113人】を記録 12月 Jリーグ入会が正式に承認される | 監督:ランコ・ポポヴィッチ リーグ戦 所属リーグ:日本フットボールリーグ(JFL) 順位:3位(18勝7分8敗) カップ戦 参加大会:天皇杯 結果:2回戦出場 |
2012 | 1月 オズワルド・アルディレス氏がトップチームの監督に就任 11月 天皇杯ではクラブ史上最高位の4回戦(16強)進出を決めるも、J2最下位となり、JFL降格が決定。アルディレス監督が退任、楠瀬直木監督代行を経て、11月26日、秋田豊新監督が就任 | 監督:オズワルド・アルディレス リーグ戦 所属リーグ:Jリーグディビジョン2(J2) 順位:22位(7勝11分24敗) カップ戦 参加大会:天皇杯 結果:クラブ史上最高位の4回戦進出 |
2014 | 3月 相馬監督もと初のJ3リーグ開幕 11月 初のJ3リーグを3位で終える 12月 相馬監督の続投を発表。2009年のJFL参戦以降、初めて2年連続で同じ監督が指揮を執ることになった | 監督:相馬直樹 リーグ戦 所属リーグ:J3リーグ 順位:3位(20勝8分5敗) カップ戦 参加大会:東京都サッカートーナメント 結果:天皇杯出場につながる大会だが、準決勝の明治大学戦で敗退 |
2015 | 3月 2年目のJ3リーグを迎える 9月 天皇杯2回戦で初のJ1クラブ(名古屋グランパス)勝利を記録 定食屋さん「ゼルビア×キッチン」オープン 10月 天皇杯3回戦でアビスパ福岡に勝利し、2012年以来の4回戦進出 11月 リーグ戦2位で終わり、J2・J3入れ替え戦に進出 入れ替え戦第1戦・大分トリニータ戦で歴代最多8,629人の入場者数を記録 12月 入れ替え戦で大分トリニータに勝利し、2012年以来のJ2復帰を決める | 監督:相馬直樹 リーグ戦 所属リーグ:J3リーグ 順位:2位(23勝9分4敗) ※入れ替え戦を勝利し、J2リーグに再昇格 カップ戦 参加大会:東京都サッカートーナメント 結果:優勝し、天皇杯に出場 天皇杯 結果:2012年以来2度目のクラブ最高位となる4回戦(16強)進出 |
2023 | 2月 J2リーグ開幕 7月 J2リーグ初となる新国立競技場で試合を開催 11月 シーズン1位で終了 FC町田ゼルビア史上初となるJ2優勝J1昇格を達成 町田駅前でJ2優勝・J1昇格パレードを開催 | 監督:黒田剛 リーグ戦 所属リーグ:J2リーグ 順位:1位(26勝9分7敗) カップ戦 参加大会:天皇杯 結果:4回戦敗退 |
ここ数年で目まぐるしい成績を出していたのかと思っていたけど、実は発足当初から成績良かったんだね。
上記の表を見てわかるように、数年に1度というペースで所属リーグを優勝して、上位リーグに参入しています。
社会人チームからプロチームまで上り詰めるには、これほどまでに勝ち続けなくてはいけないのですね。
誹謗中傷の理由とは
FC町田ゼルビアが誹謗中傷される大きな理由はチーム戦術にあると思います。
細かい部分を深ぼっていくとさらに分けることが出来ると思いますが、大きな要因であるチーム戦術について解説していきます。
チーム戦術として批判の的となっているのは、ロングスロー、激しいタックルなどです。
それぞれを簡単に説明していきます。
ロングスロー
ロングスローは黒田監督が青森山田高校の監督時代から、取り入れている戦術の1つで高校サッカーでは当たり前のように見るプレーとなりました。
黒田監督はFC町田ゼルビアでもその戦術を取り入れており、ロングスローの助走やボールをタオルで拭く行為に遅延行為だとして批判されています。
また、元々Jリーグでは使われていなかった戦術であったため、「面白くない」や「サッカーの本質を壊している」などと批判の声が相次いでいます。
激しいタックル
FC町田ゼルビアは試合が終わると対戦相手のサポーターに「プレーが荒すぎる」「ケガしたらどうしてくれるんだ」とSNS上で批判の声がしばしば聞こえてきます。
プレーの荒さに基準がないサッカーにおいて、審判がファウルじゃないと判断したものにとやかく言うことはできません。
一体どのようなプレーが言われているのでしょうか。
SNS上では荒いと言っている人が大多数ですが、一部では海外サッカーを見れば全然荒くないと言っている人も多くいました。
私も十数年間サッカーをしてきました。
町田ゼルビアの荒いとされている動画を見ましたが、言われるほど一方的ではないし、あのくらいの当たりがあってこそサッカーだと思いました。
さらに詳しく知りたい方は下記記事で町田ゼルビアの嫌われる理由を解説しております。
誹謗中傷の内容とは
それでは実際にどのような誹謗中傷が来ているのでしょうか。
今回はネット上の記事に上がっているものと、SNS上のものを私個人の判断で抜粋してみました。
さすがに言いすぎだろっと思う内容を厳選しています。
あくまでも個人的意見ですのでご了承ください。
「ヤクザ」「チンピラ」
「存在が粗大ごみ」
「死ね」「犯罪者みたいな顔」
「知能がない」「暴力団」
「サッカー業界のゴミ」
しねだの存在が粗大ごみだの、サッカー界に不要だの良く言えるものだなあ。
町田ゼルビアにも自分のチームを必死に応援している人たちがいるってことを考えられないのかな。
まとめ
記事で書かれている言葉は想像以上に酷いもので驚きました。
また、SNSでもサッカー界に不要、廃部にすべきなど、その言葉を吐いたことによって不快な思いをする人がいるということになぜ気が付かないのでしょうか。
今回町田ゼルビア関連について調査していると、非常に腹立たしい気持ちになりました。
ついこの間行われたオリンピックでも、選手に対して誹謗中傷があったと問題になっていました。
SNSは便利で楽しいものですが、その使い方やリテラシーについては今後考え直していかなければならないと思います。
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